口腔ケアの効果

口腔ケアを行うことで、口腔機能の低下を防ぐほか、ご自分でブラッシングする事が出来る方は手を動かすことによりリハビリなります。

口腔ケアで予防できること

感染症や発熱を予防する

口の中にいる細菌の中には、全身疾患の原因となる菌も存在します。口腔ケアをしっかり行わないと、口腔内が菌の温床となり感染症や、肺炎にかかりやすくなることがあります。

認知症の予防

噛んで食べるという行為は脳に刺激を与えるため、認知症を予防します。歯が２０本以上残っている人に比べて、歯がなくて入れ歯を使ってない人は認知症になるリスクが1.9倍も高いという結果になっています。

誤嚥性肺炎の予防

口腔内の細菌が肺に入って起こるのが、誤嚥性肺炎です。
ですので、口腔内の汚れや細菌を減らすことが誤嚥性肺炎の予防になります。

出典：デンタルハイジーン

ケアのポイント

1. 自立を促すためサポートは最小限に。

   手を動かすことによりリハビリにもなるので、電動歯ブラシの使用はお勧めしません。
   しかし、手が不自由な方は電動歯ブラシを使うことでより効果的な清掃ができます。

2. 仕上げや最終チェックは介護者が行う。

3. 無理強いせず、短時間で。

   ※食後に洗口（ぐちゅぐちゅうがい）をすることでむし歯予防ができます。
   もちろんブラッシングは必要です。

歯の磨き方

奥歯（噛み合わせ）の溝や歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目は特に汚れが残りやすい場所です。 歯の表面についた食べかすや、プラークと呼ばれる細菌の塊は、むし歯だけでなく歯周病の原因となりますので、しっかり汚れを落とすようにしましょう。

出典：デンタルハイジーン

口腔清拭の手順

歯がない方も口腔ケアは必要です。

1. 軟かいブラシやスポンジ、指などにウエットティッシュやガーゼを巻き口腔内の汚れを拭き取ります。

2. まずは、上の歯ぐきと頬の間を奥から手前に向かって拭きます。奥まで指を入れすぎると痛みを感じるので、注意しましょう。

3. 次に上あごも同じように奥から手前に拭き取ります。この部分は他の部分より少し強めに拭いても気持ちよく感じる部分なので、しっかりと拭きます。

4. 下の歯と頬の間も同様に拭き取ります。

   ※指を入れすぎると嘔吐反射を起こす恐れがあります。
   奥に入れすぎないように、注意してください。

入れ歯の洗浄方法

開口障害がある場合はバイトブロックを使用すると口腔ケアが行いやすくなります。

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むし歯菌の減少効果

歯周病菌の減少効果

毎日簡単なお手入れを続けることで大きなむし歯・それ以外のリスクを回避できます。皆さんのリハビリを兼ねてうがいやブラッシングなど、毎日食後に１分〜３分時間を作って続けてみてください。
よろしくお願いします。

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